2020/11/27

もみじ

ことしは台風の直撃もなく、塩害もほとんどなかった、と。
        
紅葉の期待が極めて大。
        
10月、11月、と穏やかな日が続いて過ごしやすかったなあ、と。
        
さていよいよこれから紅葉の本番だとさらに期待がふくらむ。

でもね、こないだ連休明けからけっこう強めの風がふいて紅く染まる前の葉っぱがガラス戸の向こうをパラパラと散ってゆくのが見えたんだよ。
二階のデッキをのぞいてみたら、黄色や赤く染まる前の葉っぱがもう山なりに積もっていたよ。

むこうのもみじの枝ぶりを眺めてみたら、先っぽの葉っぱはほぼ散ってしまっていてスカスカ。
地元の物知りに聞いたら、11月に寒暖差がほとんどなくて暖かかったから残った葉もきれいに色づいてもほとんどがすぐに散ってしまうでしょうネ、と。
ザンネンだなあ。

これからインフルエンザの予防接種をしてもらいにいきつけだった病院に行ってきます。
おもいおこせばその病院、5年前に取り壊して今年の夏頃に新しくなって再開したのだが、そのあいだいっさい病院、医院と名のつく施設に足を踏み入れたことがなかった。他の病院に行くのもめんどくさいからこの5年間定期検診にも行ってない。
ドキドキするなあ。注射打つだけだけど………。

写真は5年前の獅子舞

2020/11/10

鎮魂のカプルン

Kaprun, shooting on November 3, 2002

先日、朝日デジタルでもろもろチェックしていたらオーストリアのケーブルカー火災のコラムが目にはいった。犠牲になった当時猪苗代中学のスキー部に在籍していた息子が眺めた町をみたいと、家族が19年ぶりに現地に向かおうとしたがコロナ禍のせいで断念した、という記事だった。

事故が発生したのは2000年11月11日。
シーズン前の各国ナショナルチームのトレーニングバーンとして有名なキッツシュタインホルンの氷河へ上るケーブルカーがトンネルの中で火災を発生して155人の犠牲者がでたのだった。犠牲者の中には10人の日本人、トップデモだった出口沖彦と引率された9人のスキーキャンプ参加者が含まれていたのだった。
事故のことをあれこれ語るつもりはない。

………あれからもう20年も経つのか、と今さらながら驚いた。

無口だった出口沖彦の人なつっこい眼差しを思い出す。
インカレ時代からライバルだった金子裕之と出口、二人の名手を立山の雄山で撮影したことを思い出す。
雄山のバーンがあまりに広すぎて不肖佐助堂カメラを持っておたおたと右往左往。でも出口はなにも言わず、何度も何度も雄山の急斜面を歩いて上り、練達のスキーを見せてくれたのだった。
大鰐で開催された技術選の帰り、なぜか猪苗代にある出口の実家におじゃまして、母上お手製の黒糖蒸しパンをいただいたことを思い出す。
厳しい戦いを終えたばかりの出口だったのだが、自宅に落ちついて心底くつろいでホッとしていたあの表情が忘れられない。

今も、出口沖彦は愛娘を含めた9人の子供たちに優しい眼差しを向け、天国の雪の上で存分にスキーを楽しんでいるだろうか。

2020/11/08

真っ黄色

不肖佐助堂、久しぶりにアップアンドダウンのウォーキング。
例によってどこへ行き着くのかサッパリわからないけもの道をゆくぐーたらウォーク。

……と、いきなりカウンターパンチがドンッ。

オッカネー、とビビったわけじゃないが、ま、ここは素直に警告に従って人里に避難した。
が、どこに下り着いたのかさっぱりわからない。
名も知らぬ公園にイチョウが見事にこがね色に染まっていた。

2020/11/06

夕焼け


ぼけっと空を見たら雲がなかなかダイナミックに動いていたゾ
ほんの四分間ほどの5PMショー
紅葉に「ひとあしお先ーッ」というわけでもあるまいが……

photostream :
佐助堂サンセット

2020/11/03

鏡ヲ師トナス

きょうが三日間の公開最終日、目の保養にとあさいちで円覚寺にある国宝舎利殿へ行ってきた。

舎利殿は二年前の十月に鎌倉を襲った台風の被害からようやく修復完了。
去年はまだ台風の爪痕も生々しく残っていたのだけれどすっかりきれいに復活していた。
しばらく秋を探しに黄梅院という塔頭までぶらぶらした後、総門横の閻魔堂に立ちよって閻魔さまに挨拶して、隣のエンマ弓道場の稽古をのぞいてみた。
閻魔堂というのは円覚寺境内にある桂昌庵という塔頭のことで、「鏡ヲ師トナス」と書かれた張り紙が無造作に貼られている射場で何人かの達人たちが礼儀作法に則って稽古に励んでいた。

不肖佐助堂、中学生の頃、自宅に下宿していた高校の先生に無理やり押しつけられてすこしだけ弓をかじったことがあった。なかなか的中しないものだから最後は思いっきり天に向かって弓を引いたら矢が行方不明になって、こっぴどく絞られたのだった。弓をギリギリと引いて矢を放ったときはなかなか爽快な気分だったんだが日が沈んで暗くなるまで矢を探し回った。

鎌倉の紅葉はまだ、まだ。

photostream :
円覚寺舎利殿とエンマ弓道場

2020/11/02

みんな まってたんだなあ

きのう大学の同期会で半年ぶりに!東京に出た。
毎年この時期はマラソン大会なんかの撮影でなかなか出席できなかったのだが、ことしはすんなりと。
気のおけない面々と昔に帰ってワイワイガヤガヤいっとき楽しい時間を過ごした。

鎌倉に帰ってきたら空がなんだか真っ赤に焼けそうな雲行きで……。
あわててハアハアゼーゼーと息を切らせて材木座海岸へ直行したらたくさんの人影や、それに鳥影が空が赤く染まるのを待っていた。

不肖佐助堂、なんだかたそがれる気分じゃなかったぜー。