きょうもまた不肖佐助堂たったひとりの妙法寺。心おきなくお御堂でおまいりした。
……というのも、去年別の方向から草藪をかき分けかき分け、偶然目にしたあじさいが群生している大斜面やいかに、と思ったからだ。
急な斜面を転がり落ちないようにそろりそろりと草藪をかきわけて見晴らしの良いところからあじさいを眺めていたら、あじさいの大斜面の下にある家の奥さまが「ここから見るときれいですよ」と庭に手招きしてくださった。
お言葉に甘えて谷の下まで下りておじゃましたらあじさいの大斜面の中にまで案内してくれた。
「よく山の中をこんなところまで………。家の下から来ればすぐなんですよ」と驚かれてしまった。
「いや、いつものことでグータラと………。こないだなんか木の枝と間違えてマムシをつかみそうになりました」
「あーら、この辺にもマムシが出てきますわよ」
「ここのあじさいを植え始めて今年でもう四十年目……」
「驚いた! これぜんぶですかッ?!」
不肖佐助堂思わずすごい!とつぶやきながらしばらくのあいだ群生しているあじさいを満喫したのだった。
お礼を言って帰り際には、今度はお友だちを連れていらっしゃい、と。
ハアハアゼイゼイとこんどは急斜面を上りながらもとの山道へ戻り、さらに上の方にある大塔宮墓のそばにある展望台に向かった。
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松葉ヶ谷 妙法寺
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