例によってスタートがどこでゴールがどこになるのか全く予測もつかないテキトートレッキング。
………のつもりだったのだが、テキトーすぎて散在ガ池とは真逆の方向へ進んでしまい草藪の中を右往左往。どういうわけかいまだ去年の台風余波で懸命の復旧作業が続き、閉鎖中の天園ハイキングコースへと迷いこんでしまった。
テキトーにもほどがある。
意図したわけじゃないからしょうがないか、と現在地確認のためにとりあえず十王岩に彫られた三体の仏像に挨拶し、閻魔さまの横に並んでしばし鎌倉市街の絶景を眺めながら、さてこれからどうしようか、と長考した。(だいぶ風化が進んでしまっているが左から如意輪観音、血盆地蔵、閻魔王らしい)
このまま進んで建長寺の半僧坊へ下りるか、それとも明月谷へ下りて明月院であじさい巡りでもするか、いや、待てよ、瑞泉寺へ向かって二階堂川沿いのあじさいもいいな、とあれこれ考えたあげく、結局覚園寺の方へ向かって下りた
とちゅう百八やぐらへと横にそれてさまよい歩き、ちょっとバランスを崩して草をつかもうとしたら足もとをマムシがもそもそと這いずっていた。マムシも驚いたのだろうが不肖佐助堂はもっと驚いた。一気にビビりまくって百八やぐら巡りもそこそこに覚園寺へ急いだ。噛みつかれなくてホントにヨカッタ。
二階堂の谷戸に佇む名刹、覚園寺ではちょうどいま感染症予防のために、いつも十数人ほどが集まる定められた時間だけの参拝は休止中で、すごくうれしいことに自由拝観。こんな事は初めてなのだが、不肖佐助堂ひとり、寂とした境内に入り、本堂でこころゆくまで静かに手を合わせることができた。
境内の奥の方には緑の森の中に秘めやかに、慎ましやかにあじさいが色づいていた。
いつもは撮影禁止の境内、せめてあじさいだけでも、と受付の若いお坊さまにお願いして写真を撮らせてもらったのだが、こんな事はもう二度と許されないだろう。
帰りがてら境内に移築された古民家の縁側に腰を下ろし、ここでも緑の森林パワーを思いっきり一身に浴びた。いや、よかったなー。
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200609 十王岩 弘法大師像 百八やぐら
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200609 覚園寺 あじさい
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