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2019/04/05

桜、海棠、源平垂れ桃

このところ続いた冬の寒さですっかり風邪をひいてしまった。
しばらく寝込んでいたらだいぶよくなってきたが、まだ喉がガラガラする。
陽気も戻ってきたみたいだし、トレーニングがてらあちこち歩き回った。

しばらくみないうちにソメイヨシノがようやく満開になったみたい………なのだが今年のソメイヨシノ、爛漫の、というよりは楚々とした装い。
去年の秋に通り過ぎた台風24号の影響で鎌倉を襲った塩害のせいかどうかはわからないが、満開になる前からすでに葉桜模様。ことしの鎌倉の桜には「パッと咲き、パッと散る」ほどの勢いもない。

妙本寺の海棠。
小林秀雄の自著によれば、一人の女性をめぐって絶交状態にあった中原中也とこの樹の下で手打ちをした、という因縁の海棠だ。
桜の花にも増して濃い桃色の花が、何人もの男を翻弄するかのようにあでやかに咲き誇っていた。
長勝寺で四天王と一緒に、ちょっとさみしい満開の桜を眺め、安国論寺ではお御堂の畳の張り替えにせわしない職人さんの他には誰もいない境内で、紅白咲き分けの源平枝垂れ桃を堪能した。山門の横にはシャクナゲの花がひときわ燃えるように松葉ヶ谷の森を彩っていた。
 帰りがてら通りすがった段葛のソメイヨシノもどうやら満開になったようなのだが、春爛漫の勢いもなく、それでも大勢の善男善女が桜の木の下を続く参道を行き交っていた。


2018/12/04

秋光安国論寺

「安国論寺、きれいでしたよお」という囁きに誘われて「いかがなものか……」とママチャリをギーコギーコさせながら実地検分にいってきた。

安国論寺はわりと材木座海岸に近いから、きっと塩害にやられてイチョウの葉なんかもう枯れ落ちてるんじゃないかと思ったのだが、案に相違してイチョウの木はもみじの紅葉と競うように艶やかにこがね色にそまっていた。

朝早かったせいか受付の女性がせっせとイチョウの葉を掃き清めている境内は観光客もほとんどいなくてこころゆくまで秋の風景を楽しめた。
この寺には、かつての東芝で、かの松下幸之助の向こうを張った「メザシの土光さん」こと土光敏夫の墓も静かに慎ましやかにおかれている。
帰りがてら鎌万によってうまそうなさかなを物色したのだが、あれこれながめているうちになんだかニシンが食いたくなって二匹ほど買い求めた。

そのままで由比ヶ浜大通りを直進して長谷寺へ。いや、もみじ狩りもそうなんだけど、むかしいただいてそのままになっていたお札やお守りをお返しに伺ったのだった。
買ったさかなはそのままママチャリのかごにおいて、観光客でごったがえす境内を本堂まで上り古札を返納し、久しぶりにお目もじ、巨大な十一面観音菩薩と弁天窟におわす弁天様におまいりした。
寺の駐輪場に戻ってみると受付の女性が不肖佐助庵の愛車のかごに何やら張り紙をしていた。なにごとかと訳を伺ってみるとかごの中に置いてあったさかなを狙ってカラスが袋をつついていた、と。丁寧に紙袋に入れなおして日本語と、英語で張り紙をしてくれていた。幸い中身は無事。危うく夕飯のおかずを持ってかれるとこだったのだが、ほんとにありがたいことだった。
きょうは夏の陽気だったから二箇所ほど紅葉インスペクション。
さて、近々PCのメインテナンスも兼ねてもみじ狩りに来る予定のS崎〈仮名〉どこへ案内しようかな。

photostream :
秋光安国論寺:
https://www.amazon.co.jp/photos/share/hal00zv1XjMcS19a2ng4Epdn67BXZowHAjfsaDrnXnd
長谷寺落葉:
https://www.amazon.co.jp/photos/share/nGWGxLJOlgZf51O6BEWjZlmGJKxsJ1DMG8U8qUX3cI9

2012/05/05

安国論寺

ツツジ狩りの締めは安国論寺。
日蓮が立正安国論を書き上げた岩穴のかたわらに建てられたのだそうです。

ツツジが今をさかりと境内を桃色に染め、一画にはシャガの花。
うぐいすがなく木立の合間をぬう急な石段を登る裏山からは由比ヶ浜、新緑の稲村ヶ崎の向こうに富士山を望みます。
750年の昔、日蓮もこの情景を目にしたのでしょうか。