吉例ウィーンフィル ニューイヤーコンサート、リッカルド・ムーティという当代一の指揮でシュトラウスファミリーの世界を堪能した。
コロナ禍の影響でことしはなんと無観客コンサート。
今さらながら気づいたのだが、大ホールの天井桟敷にいたるまで誇らしげに盛装した聴衆がまったくいなくて、ちょっと拍子抜けした。
「春の声」というワルツではウィーン国立バレエ団が優雅に舞っていたのだがなんと日本のダンサーがトップソリストを務めていた。調べてみたら木本全優さんというウィーン国立バレエ団のトップダンサーということだった。
コンサート終幕は例年通り「美しく青きドナウ」というウィンナワルツ。「2001年宇宙の旅」というスタンリー・キューブリックの映画で印象的に流れていたからご存知の方も多いだろう。アンコールも例年通り「ラデツキー行進曲」。毎年指揮者が席を埋めつくした聴衆に手拍子を振って劇的に盛り上がる。不肖佐助堂もついテレビの前で手拍子をしてしまうくらいの大団円で幕を下ろすのだが、ことしはそれもなし。あれよあれよという間にライブは終了してしまった。
大ホールの席を埋めつくす聴衆もある意味コンサートの重要なポジションを担っている一部なんだなあとつくづく思った。
新年早々の独り言。